Category: Longform
oeight.meにて小説の先行公開をできるようにしました
Web小説を投稿サイト等へ投稿する前に、ブログにだけ先行して小説を公開できるようにしました。今後以下に掲載していきます。というか既に一つあります。
https://oeight.me/early-access-novels/
あくまで先行公開版という感じです。
第1話「受験に失敗した日、俺は雀荘にいた」
「不合格です。残念ながら」
真っ白な用紙に書かれたその二文字を見ても、なぜか実感が湧かなかった。あぁ、俺、落ちたんだ。でも、意外にも心は平静のままだった。
「そっか」
スマホの画面を消して、俺——三崎宗一郎はポケットにそれを滑り込ませた。大学の受験発表サイト。名前が載っていないことを確認するために五回くらい更新したけど、結果は変わらなかった。
高校三年間、麻雀に明け暮れた結果がこれだ。
「まぁ、そうなるよな」
自分でも笑っちゃうくらい、あっさり受け入れてる自分がいる。予備校の模試でもギリギリの判定だったし、何より一番勉強すべき時期に雀荘に入り浸ってた。毎日放課後は決まって同じ場所。家に帰らず、駅前の「麻雀荘 天和」に直行する日々。受験勉強? それは家でやるはずだった時間に片付けるつもりだったけど、結局は麻雀の点数計算や役の組み合わせを考えることに頭を使ってた。
親に連絡するべきだろうか。でも、なんて言えばいいんだ? 「やっぱり落ちました、すみません」? そんな言葉、口から出せる気がしない。
「……雀荘に行くか」
足が勝手に、いつもの道を歩き始めていた。
***
「おー、宗一郎じゃねぇか。今日も早いな」
店内に入ると、マスターの塚本さんがにやりと笑った。五十代くらいの、少し腹の出た好々爺といった風貌の男性だ。この店の常連になって一年半。もう顔なじみどころか、俺のことを「若手有望株」なんて呼んでくれてる。
「あぁ、マスター。今日は用事が早く終わってさ」
受験に落ちたこと、言わなかった。ちょっと恥ずかしかったからだ。だって、高校卒業後の進路について聞かれたとき、「いい大学行って、ちゃんとした会社に就職するんだ」なんて言っちゃったし。
「おう、来たか! 今日こそは俺が貴様を打ち負かしてくれる!」
一番奥の卓から、デカい声が響いた。週末の常連、「暴れん坊」の愛称で呼ばれる中村さんだ。会社員らしいけど、やたらと熱くなるタイプ。対局中の掛け声も半端なく、店内の空気を一変させる特技の持ち主。
「中村さん、まだ仕事終わってないんじゃないの?」
「今日は半休だ! 麻雀のためならば仕事も投げ捨てる! それが漢ってもんだろ!」
はいはい、そうですか。どう考えても不健全な生き方だけど、俺が言える立場じゃないんだよな。だって俺、受験勉強より麻雀を選んだ結果、大学に落ちたんだから。
「じゃあ、一卓お願いします」
マスターに卓代を払って、席に着く。すでに二人の常連が座っていて、俺で三人目。あともう一人来れば卓が埋まる。
「よろしく」
簡単に挨拶を交わし、俺たちは牌を並べ始めた。カチャカチャという音。この音が好きだった。勉強してる時も、この音が頭の中で鳴り響いてた。微妙な重みと、指に伝わる感触。ああ、ここが俺の居場所だったんだよな。
学校じゃなくて。家でもなくて。この卓の上が。
***
「リーチ、一発、ドラドラで跳満!」
中村さんの高笑いが店内に響き渡る。大きな手で牌をバァンと倒す音がダイナミックだ。
「うわー、またやられた」
対面の梅野さんが肩を落とす。四十代くらいの、いかにも公務員といった風情の男性だ。
いつの間にか四人目の客も来て、もう二局目が終わろうとしていた。
俺はというと、トップを取ったり、親を続けたりしていたのに、なぜかいまいち熱が入らない。昔なら、絶対こんなことはなかった。牌を握る指には力が入らず、勝っても「ああ、勝ったか」程度の感想しか浮かばない。
「宗一郎、最近冴えないな。受験の結果でも気にしてんのか?」
マスターが通りがけに声をかけてきた。鋭いなぁ、さすが人の表情を見るプロだ。
「まあ、そんなとこです」
曖昧に答えると、中村さんが大きな声で割り込んできた。
「なんだ、不合格だったのか?」
思わず顔が熱くなる。言いたくなかったわけじゃないけど、こうやって大声で言われると少し恥ずかしい。
「あー、まあ……そうなりました」
「そりゃあな! 毎日雀荘に来てちゃ受かるわけねぇだろ!」
中村さんの言葉に、なぜか笑みがこぼれた。その通りだ。自分でもわかってた。
「他にも受けてるとこあるの?」と梅野さんが優しく尋ねてくる。
「いや、滑り止めも受かんなかったんで……もうダメっすね」
雀卓の空気が少し重くなる。でも、俺自身はそれほど落ち込んでいなかった。むしろ、スッキリした感じさえあった。
「まぁ、来年また挑戦するか、専門学校でも考えるか……」
少し考え込むふりをしたけど、実はもう諦めていた。心のどこかで、俺の青春は麻雀に捧げたものだってわかってた。そして、それは取り返せない。
「よし! 次局、俺の親だ! 宗一郎、お前にトドメを刺してやる!」
中村さんの声で雀卓に活気が戻る。さすがだな、この人は。
***
三局目、俺は一度も和了れないまま、オーラス親番を迎えていた。
「ツモ!」
中村さんが声を張り上げる。またしても彼の和了だ。この人、今日は調子がいいな。
「はいはい、降参ですよ」と苦笑いを浮かべながら、俺は点棒を払った。
「宗一郎、以前だったらこんな負け方せんかったぞ?」
マスターが横から声をかけてくる。
「そうですかね?」
「あぁ、昔のお前なら悔しがったな。何が足りなかったか、どう打てば良かったか、一人で考え込んでたもんだ」
そうだったな、確かに。一年前の俺は負けるたびに悔しがって、次は勝つぞって燃えてた。麻雀の本を読み漁って、プロの戦術を研究して、卓に戻ってきた。
(……俺、もう勝ちたいとも思わなくなってたのか)
なんだか虚しい気持ちになる。受験に失敗したことより、この感覚の方がずっと寂しかった。
ChatGPTとClaudeとGeminiの簡単な体験談
はじめに
最近、AIを毎日使っている。
現在の体制は、ChatGPT PlusとClaude ProとGithub Copilot ProにGemini(not Advanced)という感じだ。
各サービスのコスト
コスト的にいえばChatGPT PlusとClaude Proがそれぞれ$20/月で、Github Copilot Proが$10/月(ただしまだ試用版)で、Geminiは無料版なので無料という感じ。
Geminiの評価
で、この中だとGeminiはあまり契約する気が起きない。
Google Oneが込みになっているので、Google Oneを契約している人にはいいんじゃなかろうかとは思う。
また、Gemini 2.0 Flashはレスポンスが非常によく(他のminiとかHaikuみたいな感じ)、やりとりしてて気持ちよさはあると思うのだが……。
正直言うと、あまり頭がいいとは思えないのだよなあ。
Gemini Advancedになると、より人間らしい音声での音声対話機能がほぼ無制限で使えるはずと記憶している。なので、それを目当てにするならありかなとは思えるのだが。
というか、GeminiはAPIアクセスが非常に安いので、ObsidianのSmart Composerとかの「自分が契約した任意のLLMのAPIを呼び出す」機能のあるアプリで使うのが向いてそう。
あとは、自分がアプリにちょっとAI機能を組み込みたいと思ったときはやっぱGeminiかなあ。とにかく安くて軽量、という感じだ(もっと安いLLMもあるけど、大手の中では)。
まあGeminiに関しては正直あんまり使えてないし、そんな感じでざっと流したい。
Github Copilotの評価
続いてGithub Copilot、$10/月でClaude 3.7 Sonnetやらが使えてお得な感じ。でも、本来はコーディングにのみ使うためのものだと思うし、ファインチューニングや制限も入っていそうな気はする。
でも、これなしでVisual Studio Code使うのはもう無理だなーって思う。まずは無料プランから試せるのはいいところだが、使ってしまうとClaude 3.7 Sonnet欲しいよなあってなっちゃう。うん。
Claude 3.7 Sonnetの評価
そうなんだよね、とにかく今はClaude 3.7 Sonnetが一推しなんだよね。
単純に一番優秀だから。
でも。融通が利くか……と言われると、意外とこの子は扱いづらい。チャットが長くなると「長くなったので次のチャット開いてくださいね」ってなったりするし。
修正依頼に基づいてartifact(添付ファイルみたいなやつ)を弄り始めたにも関わらず、なぜかこっち側では更新されてない……けど自信満々に完了宣言してくる……というバグも起きたりする。
それとWeb版は(少なくとも)macOSだと日本語入力しにくかった気がする。まあこれはChatGPTもちょっとアレなんだけど。変換操作がある言語のことを知らない開発者が多いのは仕方なし。
あとはWeb検索できなかったり(でも、最近英語版では出来るようになったらしい。今後色んな言語に展開される予定だとか)、音声対話機能がなかったり。
LLM本体の性能は一段上、素でも十分すぎるのに、Extended Thinkingを使えばさらに優秀になって、刺さるときはめちゃ刺さる。みたいな感じ。
でも基本機能だけで細かいところは優しくない。じっくり腰を据えて取り組みたいときのClaude 3.7 Sonnet(が通常より5倍ぐらい? 使えるClaude Pro)という感じである。
正直、問題解決に関してはClaudeに投げたい。
ChatGPT Plusの評価
で、最後が使い勝手は一応ナンバーワンのChatGPT-4o……をかなり使いたい放題できる、ChatGPT Plus。
より自然な音声対話機能も使えるし、DALL-Eで画像生成やSoraで動画生成ができて、タスクとして喋ってあげれば通知もしてくれる……とマルチなタレントだ。
なのだけど、頭はそこまでよくはない。議論というか対話する上ではそんな悪いとは感じないのだが、考える必要がある課題になるとかなりの浅さを露呈する感じ。
とはいえ、レスポンスも悪くないので、アイデア出しには非常に向いていると思う。ざっとChatGPT-4oと話してから、取っ掛かりまで準備してもらって、最後はClaude 3.7 Sonnetにキメて貰うのが一番いい感じ。
ChatGPT-4oのいいところは、チャットが長くなると適度にメモリに残して続けてくれるし、ファイルを作ってくれるパターンで柔軟にzipでくるんでくれたりして、目配りできて気が利くという印象。
でも文体(口調)のせいもあるかもしれないけど、どうしてもClaude 3.7 Sonnetみたいな「思慮」を感じるレベルには届いてないなあ、という感じだ。
そうだ、Obsidianにしよう
長らく使い続けてきたノートアプリ群があるのだが、今や小説すらVisual Studio Codeで書くようになったのだから、レガシーな環境に囚われるのは辞めよう……ということで、メモや小説執筆に使用するアプリを見直すことにした。
これまで使っていたアプリ
これまで使っていたのは以下のアプリだ。
- Ulysses(小説の執筆用)
- Bear(メモ帳として)
- Apple Note(Bearの代替として試していた)
- Day One(日記用)
- Visual Studio Code(プログラム用だが現在は小説執筆用に、ただし小説の閲覧にはいまいち)
他にもSimplenoteとかLetterspaceとかAgendaとかScrivenerとかiA Writerとか……さらに4-5本はあると思うが書いていっても仕方ないので忘れよう。
Craftはなぜ採用しなかったか
最近しばらくCraftを使っていたのもこの一環だが、結論から言えば、Craftは採用しないことにした。
Craftが悪かったわけではない。iOSでの編集は非常に快適だった。しかし、ちゃんと使うには無料プランではなく$10/月(年間払いなら$8)というのが、結構重かった。それだけでUlysses + Bear + Day Oneぐらいにはなってしまう(私はUlysssesは初期ユーザーなので安いプランのままなので、そうなる)。
AI部分は元のテキスト編集環境にはないところなので、その部分を$5と見ればまあ……なのだが。
UIにグラフィカルな要素が強い点などは、スマートフォン版ではいいんだけれども、macOSでは別に必要ではないな……とか、文書のフォーマット(テキストファイルの形式)が独自系で、出力はMarkdownができるけども、将来の移行時に大変かもしれない、とか、そういうことがあった。
環境作り直しの要件
ちょっと話が逸れたが、今回の環境作り直しにあたって期待していた要件は次のとおり。
- 文書はMarkdownで書けること
- macOSとiOSでアプリがあり、同期が可能なこと
- タスク管理……というと大袈裟だが、やることリストが使えること
- 毎日の備忘録として今日の日記を簡単に作成したい
- 録音した音声が添付できるとよい(ぶっちゃけ使ったことはほぼないが、ボイスレコーダー機能への憧れがある)
- スマホで撮影した写真が貼れること(文章化しづらいもののメモのため)
- 添付ファイルが貼れること(サービス契約時のレシートや、買ったもののPDFのマニュアルなどをついでに保存したい)
- カラーテーマが設定できること(長時間見るので、意外と大事)
- 表示の細かなカスタマイズができること(書いた小説を読むときに小説らしく読めることが必要……まあ最悪Reactとかでざっと作る手もあるが……とは思った)
- 操作の細かなカスタマイズができるか、単に自分の好みにぴったりなこと(後者はなかなかありえないので、前者が望ましい、自分の要求はなんか細かい)
- AI機能(LLM)が組み込まれていること
最後の一行以外は当たり前のことだが(そんなことはない、どう考えても録音とかあってもなくても構わない)、最後の一行が大事なのは、小説をVisual Studio Codeで書いていて「テキスト編集にAIない環境はもうダメだな、過去の遺物だ」と思ったからである。
この辺、詳しく書ける機会があったらまた書きます。
最終的な構成
で、結果的にどうなったかというと。
- Visual Studio Code
- Obsidian(Obsidian Syncは契約するかどうか悩み中)
となる予定である。
Obsidianで何ができるようになったか
まず、BearのノートはObsidianに移行してみたら、そのままタグの構造化機能(フォルダツリーみたいに階層化されるタグをつけられる機能)も移行できた。
Apple NoteやBearやDay Oneでやっていた添付ファイル・画像貼り付けはできるし、音声の録音もまだ試せてはいないが単体でできるらしい。
Obsidianにはプラグインという機構があって、公式の展開するコアとコミュニティに分かれているのだが、この辺は全てコア機能でできる。
で、Craftとかでできていた(Bearとかにもあるけど)タスク管理だが、デフォルトでやることリストがあるが、Tasksというコミュニティプラグインを入れると、「どっかに書かれているタスク」をかき集めてくれるので、デイリーノートという日記のようなものにタスクをバラバラに書いていても大丈夫。
また、Calendarというコミュニティプラグインも入れたので、前の日とかのデイリーノートも読みやすくなった。
そして、期待していたAI機能については、いくつか選択肢がある中、Smart Composerというプラグインを入れてみた。Obsidian Copilotというのもあったが、こっちは少し使いこむと有料って感じだったのと、Smart Composerの考え方がGitHub Copilotのチャットと同じだったので使いやすそうだなと思ったためである。
どちらも外部のAIのAPIを指定して起動する方式になっているから、AIには別途お金を払わないといけないのだが、正直自分がメモ帳から直接AIを使いたいケースはiPhoneで長文を書くのが面倒になったときとかだと思うので、全然APIでよさそうではある。
ただし、しばらくはGemini APIの無料の範囲内にしようと思っている。意外とフリーティアの条件が緩いから十分かも。(なお、この記事の見出し追加はGemini API……厳密にはGenerative Language API……とSmart Composerの組み合わせで行った。レスポンスが長かったのか反応ない感じになったときはちょっと困ったが、十分使えそう。その後iPhoneからもやってみたけどそっちも問題なく動いた)
ChatGPTのmacOS版アプリの連携機能について調べた
ChatGPTのmacOS版アプリにはアプリ連携機能がある。しかし、その挙動が分かりづらかったため、試してみた。
挙動について
VS Codeでは、ChatGPTに読ませたいファイルを開き、アプリに戻るとメッセージ入力欄の上に「Codeとの連携」ボタンが表示される。これをクリックすると、開いていたファイル名(例: index.md)に変わり、文書を参照した状態になる。
連携できるアプリについて
同じ場所をもう一度クリックすると(隣に+ボタンも出る)、連携を解除したり、他のアプリと連携したりができる。+ボタンは追加用だ。
どのアプリが連携可能なのか基準が不明だ。VS CodeやTerminal、Warp、iTerm2といったターミナルエミュレーターは表示されるが、CraftやUlyssesは対応していなかった。どちらもテキストエディタに近いアプリだが、なぜ対応していないのかは分からない。すべてのアプリと連携できる必要はないだろうが、その基準が気になるところだ。
修正の適用について
「推敲して欲しい」などと頼むと推敲した文章を生成してくれる。チャットでだけ返してくることもあるのだが、Auto Applyにチェックが入っていると自動適用するらしい。
本来はソースコード向きなのだろうが、この手の記事でも問題はないようだ。
連携から除外したいアプリは?
設定で除外できるかは不明だ。ただ、追加しなければよいし、うっかり追加してしまっても削除できるので、それほど問題にはならないだろう。
そもそも利用ガイドはどこにあるのか?
ガイドの所在が分からない。ニュースリリースでこの機能が追加されたことは見かけたが、詳細な説明がどこにあるのか不明だ。OpenAIのサイトを調べるしかなさそうだ。
結論
すべてのエディタと自由に連携できるわけではない。しかし、VS Codeで記事を編集しながらAIのサポートを受けられるなら、それだけでも十分便利だ。
ただし、文章の推敲にはClaudeのほうが向いていると感じる。
ブログがFediverseに参加するということ
次のようなニュースが入ってきました。
Substack rival Ghost is now connected to the fediverse | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/03/19/substack-rival-ghost-is-now-connected-to-the-fediverse/?guccounter=1
Substackというニュースレターがメインで、ブログも統合したようなプラットフォームがあるのですが(一回登録してみたことがある)、それに対抗するGhostが——といっても、初期のGhostはブログプラットフォームとして登場したのでブログプラットフォームにニュースレター機能がある形態なのですが——Activity Pub(Mastodon, Threads, Misskey, Pixelfed, Lemmyなどで使われているプロトコル)を使用して、分散型のマイクロメッセージプラットフォームであるところのFediverseに参加する、ということですね。
……待って、この文章、難しいですね?
まあ端的に言うと、Ghostでブログの記事を書いたら、Activity Pubを通してMastodon/Threadsみたいな感じで発行されるので、MastodonやThreadsのユーザーはGhostブログをフォローすることができるようになるよ、みたいな話だと思います。
この仕組みの魅力は何と言ってもそのシームレスさにあります。ブログ管理者は単に記事を書くだけで、自動的に読者へ通知が届きます。読者側も普段使っているFediverseのタイムラインで新着記事の通知を受け取り、ワンクリックで記事へアクセスできます。短い投稿なら、おそらくFediverse上でそのまま全文読めるでしょう。さらに、コメントも革命的に簡単になります。わざわざブログサイトに移動してコメントフォームを探す必要はなく、自分が普段使っているMastodonやThreadsからリプライを送るだけでコメントとして機能するのです。
実は、私も利用しているMicro.blogはすでにこの機能を実装しています。私のブログ「oeight.space」はFediverse上では「@[email protected]」という名前で存在しており、同様の機能を楽しんでいます。
もちろん、現時点では完全な互換性があるわけではなく、プラットフォーム間で可能なことと不可能なことが混在しています。しかし、その方向性は明らかに便利さを追求したものです。
これまでのブログ運営者は、新記事を公開するたびにXなどのSNSでタイトルとURLを共有し、そこで反応を得るという二度手間を強いられてきました。Fediverseとの連携によって、この過程がより自然でスムーズになることで、読者にとっても運営者にとっても大きなメリットがあるのです。
最近のXはAPIの制限強化でアプリ連携による投稿が複雑になりつつあります。それに加えて様々な問題も抱えているため、多くの人々がFediverseへと活動の場を移しています。このActivityPubによるブログとの連携は、そんなFediverseの利便性をさらに高める素晴らしい進化と言えるでしょう。
このサイトについて、やるべきことがいくつかある
oeight.meというこのサイトを新しく作ったのはいいが、色々とやらなければならないことが残っている。
特に最近気づいたのは、このサイトに辿り着くための導線があまりにも少ないこと。とりあえず、色んなSNSのプロフィール等をいじる必要があるが、毎回それをやるのも面倒なので、一つプロフィールページのようなものを作って(例えばprofile.oeight.meとか……)、あちこちからそこにリンクを貼ることにするのがよさそうだ。
具体的なTODOリストとしては:
-
プロフィールページの作成
- 基本的な自己紹介
- SNSアカウントへのリンク集
-
SEO対策
- Google Search Consoleへの登録
- サイトマップの整備
- metaタグの最適化
- OGP設定の見直し
-
コンテンツ充実化計画
- 当面は週3回以上の投稿を目標に
- 他のサイトとの使い分けもちゃんと考えておかないと
- AIを使うものをここに置くつもりではあった
他にも、検索サイトへのインデックス申請だとか、そういうこともやる必要がある。
そして何より、記事を増やさなければならない……。
やっぱり僕にはClaudeくんしかいない、の巻
(コード片が長くてうまく表示できないので、無理やり改行してます)
ChatGPT「これでいけます」
curl -X POST "https://api.cloudflare.com/
client/v4/pages/projects/${{ secrets.PRJ_NAME }}
/deployments" ...
僕「動かないですね……次みたいにアカウントID指定してなくても大丈夫そ? こんな被りそうなエンドポイントなことあるとは思えないんですが?」
curl -X POST "https://api.cloudflare.com/
client/v4/accounts/${{ secrets.ACCOUNT_ID }}
/pages/projects/${{ secrets.PRJ_NAME }}
/deployments" ...
ChatGPT「はー、素人はこれだから。他はアカウントIDいるけど、Cloudflare Pagesの場合はトークンとアカウントIDが紐づいてるから、アカウントIDの指定いらないんだよね」
僕「そうですか……でもやっぱり応答からして、こんなエンドポイントなさそうなんですけど……(ログぺたぺた)」
ChatGPT「そんなはずはないですよ。プロジェクト名、トークンの文字列、トークンの権限を見直してみて? あとはURLをtypoしてるとか……」
僕「……Claudeくん、彼こんなこと言ってるんですけど」
Claude「エンドポイント間違ってますね、情報古いのかな? アカウントIDは入れてください」
僕「動いた! 好き!」
Claude Proを契約して本当によかったと思っている
はじめに
AnthropicのチャットAIであるClaudeは、日本ではややマイナーだろう。 一般的に一番知名度が高いのがOpen AIのChatGPTで、そのあとはGoogleのGeminiや、MicrosoftのCopilot(ただし現状、Copliotの中身は基本的にChatGPTベースのはずだ)、それからClaudeが入って、MetaのLlamaやMistralのMixtralやアリババのQwenや正式な会社名が長いDeepSeekのDeepSeekなどが入ってくるだろうか。直近だとxAIのGrokか。
Anthropicという企業について
ClaudeのAnthropic自体はOpen AIの元メンバーが設立した企業であって、AmazonやGoogleから出資を受けている企業なので、本来知名度が低いわけではないのだが……触って見ればわかる話だが、UIとかの日本語のサポートがやや弱い。
言語モデル(LLM。Large Language Model)の日本語理解度は非常に高いと思うのだが、UI周りはまだ英語中心のままだ。
Claudeの機能的な制約
それから、利便性的な周辺の機能面もやや弱い。
- 音声入力はできるものの、回答はテキストでしか返してくれず、音声で対話することはできない。(ChatGPTやGeminiは非常に流暢にこれができるし、CopilotはChatGPTの前のモデルのような音声だが会話はできる)
- 標準のアプリではプロジェクト機能とGithubやGoogle Driveとの連携はあるものの、ChatGPTのようにmacOS版はVS CodeやTerminalやメモと連携して中身を参照して回答することができます、という機能もない。
- ChatGPTやCopilotがDALL-Eを利用して生成する画像生成の機能もない。
- GeminiがやるようにGoogleのサービスとかなり統合してるとか、そういうこともない。
- なんなら「Apple IDでサインイン機能」ですらないような状態である(iPhone版はできたかも)。
つまり、極めてシンプルに、AIとチャットできます、というアプリでしかないのだ。
Claude 3.7 Sonnetの実力
だが、それでいいと思えるぐらいにClaude 3.7 Sonnetは頭がいい。コーディングに関する能力が高く、ちょっとしたものはReactを使って動く形でモックアップやプロトタイプを返してくれるし、日本語についてもかなりセンスがある。
個人的な感覚にすぎないが、ChatGPT 4oまでは小説の散文を正しく理解できていないのでは? と思うことがあるのだが、Claudeは「こいつ……分かってるな?」となることがある。まあこの辺はプロンプトエンジニアリングで話が変わってくるところなので、聞く側が何を聞いていいかあまりわからない場合は、という条件付きの話だが。
最近、Claude 3.7 Sonnetが出たとき、インフォグラフィックを作成するだの、プログラミングをさせるだのでXが賑わっていたが、実際かなり有能である。あまりに有能すぎて利用者が増えたためか、なんか切断とかのエラーが出やすくなったなと感じることがある……これは関係ないかもしれない。
今後の展望
今年の1月ぐらいに音声対話の機能を数ヶ月以内にリリースしたいと言っていたらしいので、期待は持てそうではある。
まとめ:性能の高さが最大の魅力
「LLMとして性能・回答精度が高い」のが魅力なので、何がいいかを文章で伝えるのが結構厄介だ。ChatGPTにタスク機能だとか動画・画像生成とか音声対話とかアプリ連携のわかりやすい機能がどんどん追加される理由もこれなんだろうなと思う。機能を増やすほうがわかりやすいのだ。頭をよくするよりも。
Claude 3.7 Sonnetは無料プランでも触ってみることは十分できるので(拡張思考モードが使えないとか、リミットがかかるまでが早いとかの制限がある)、$20/月のClaude Proをいきなり契約しなくても、試してみるといいだろう。
ある程度使うときっと契約したくなるはずだ。
Kaweco liliputが好きすぎる
Kaweco liliputはポケット万年筆の部類で、とにかく小さいが、キャップを後ろに付ける(ポストする、と言う)ことができて、そうすれば一般的なショート軸の万年筆ぐらいにはなる。
細身なので、細身のペンが苦手な人には向いてないだろう。ボールペンモデルもあり、一般的なD1規格の替え芯が使える。

キャップやボディ素材は、アルミが基本で、ステンレスやブラスのオプションあり。アルミ軸は限定カラーとかも出る。(画像の青軸は新色です)
キャップは嵌合式ではなく、ねじ式。後ろにポストするときもねじ式で、回転数多めなので使い始めるときにちょっと一手間という感じ。
ただし、その代わりに密閉性は高いので、水性で粘度の低いインクを使う万年筆にとっては、ペン先の乾燥の心配や、いつのまにか乾いていて濡らさないと書けない、というトラブルが少ないのは魅力。
インクは原則カートリッジのみの対応で、ペン先は交換可能だが、初期状態でEF(極細)があるのは一部モデルのみ。
交換用ペン先はステンレスや金ペンから選べるが、ステンレスならまあ安い。
とはいえ、本体価格はステンレス万年筆にしては少し高いといったところ。だが、持ち運びの容易さ、ちょっとしたスペースに忍ばせておける機動性は評価したい。
そして何より、小さくて愛らしい。
私は5本ぐらい持ってます。
サイト広告を導入しました
oeight.spaceにサイト広告を導入しました。
広告をブロックしたい人はブロックできる程度にしてあります。
将来無効化する可能性もありますが、ちょっとやって見たくなりましたのでご容赦ください。
oeight.meにも導入予定です。が、まだ審査通りませんね。なお、こちらは基本ずっと広告を入れると思います。
oeight.spaceはホスティングのサービスの思想的にも広告なじまないよなと思っていますから、なしにできるといいなと。
hugo new posts/日付.md と手打ちで入力していた
いつも同じの打つの面倒だし、Hugo側でなんとかできないかなと思ってGithub Copilotに聞いたら、
|
|
じゃない? と返ってきた。なるほど、シェルで十分だったか。
その後、色々見ていくと、Page Bundleという仕組みを使って画像とテキストをフォルダにまとめた構造で記事を作っておいたほうがいいようだったので、Archetypesを使って、これまでのdefault.mdを
archetypes/bundle/index.mdに格納して、hugo newの–kind bundleで生成するようにした。
|
|
なお、さらにこうなった
|
|
URLが変わるとリンクが切れてしまうことに気づいていなかったので(ポカにもほどがある)、最後の変更の時はSlugを採用することでURLは変えない処置をした。
ちなみにこうした理由は、一つのフォルダの中の記事が増えてスクロールが面倒になったから。
HugoでOGP対応を行う方法
Hugoで作成したサイトにOGP(Open Graph Protocol)を適用することで、SNSでのシェア時に適切なタイトルや画像が表示されるようになります。本記事では、HugoでOGP対応を行った手順を備忘録としてまとめます。
生成AIにまとめてもらったので、間違いがあったらごめんなさい。一応、目では見ています。
OGPとは?
OGP(Open Graph Protocol)は、FacebookをはじめとするSNSでURLを共有した際に、適切なメタデータ(タイトル、説明、画像など)を表示するための仕組みです。適切なOGP設定を行うことで、SNSでのクリック率向上や視認性の向上が期待できます。
それと、単純に見た目がかっこいい。
1. layouts/partials
にOGP用のテンプレートを作成
まず、Hugoのテンプレートシステムを活用し、OGP用のmeta
タグを管理するために layouts/partials/ogp.html
を作成します。
|
|
ここでは、ページのタイトルや説明、URLを動的に取得し、OGPのメタタグを出力しています。
2. head.html
にOGPテンプレートを組み込む
Hugoでは layouts/partials/head.html
にサイト共通のメタタグを記述することが一般的です。この中に ogp.html
を読み込むようにします。
GitHub Mobile Appで記事を新規作成
Hugoならではのテンプレート部分が厄介ではあるが、普通にGithubモバイルアプリがあれば記事を書けそう。
テンプレート部分はGithub Copilotに頼めば時刻ぐらいは入れてくれるので、本文だけ他のアプリで書いて保存しておいて、枠だけ作らせて貼り付け……みたいな作業でいけそう。
エディタそのものもGithub Mobileで代用してもいいけれど、記事作成は別エディタの方が上手いだろう。
外部アプリ開ければいいのにな。
UlyssesからMicro.blogへ投稿できるの知らなかった
Ulyssesの説明を読んでいたら、WordpressやGhostやMicro.blogに直接記事を投稿できると書かれていた。
しばらくUlyssesは使っていなかったし、Micro.blogを使い始めたのが最近なので気づかなかったのは仕方ないとも思うが……長文を書くならUlyssesなので、今後はこっちでブログ記事は書こうかな。
まぁ問題は、Micro.blogでホストしているoeight.spaceではなく、Hugoでホストしているoeight.meへの記事をどうやって(電車の中などの出先で)書くかということなのだが。
Craftを使う手は考えている。でも月額が結構するのよね。
このポストはUlyssesで書きました。
Reeder - macOS/iOS向けのモダンなフィードリーダー
はじめに
フィードリーダーといえば、かつてはGoogle Readerを筆頭に多くのユーザーが活用していました。しかし、Google Readerの終了後、FeedlyやInoreaderといったクラウドベースのサービスが主流となりました。そんな中、ReederはmacOS/iOS向けにローカルで動作するフィードリーダーとして、長年にわたり愛されてきました。
しかし最近、以前のバージョンがReeder Classicと名前が変わり、、新たに大きく設計を刷新したアプリとしてReederがリリースされることになりました。本記事では、この新しいReederの魅力について紹介します。
Reederの特長
1. ローカルで動作するフィードリーダー
多くのRSSリーダーがクラウドベースになっている中、Reederはローカルで動作します。ケースバイケースではありますが、体感的には記事間の移動などの動作が軽快でレスポンスがいいと感じます。
また、iOSとmacOS間でどこまでスクロールしたかを同期してくれるため、デバイスをまたいで快適に記事を読むことができます。(iCloudは若干同期が遅いので……という問題はありますが)
2. RSSだけでなく、BlueskyやMastodon、Reddit、Podcastも
Reederは単なるフィードリーダーではなく、Bluesky、Mastodon、Reddit、Podcastの閲覧(Podcastは聴く、ですが)にも対応しています。
筆者自身、Mastodonは別のクライアントアプリで利用していますが、利用頻度の低いBlueskyをReederでついでに確認できるのは便利です。また、RSSフィードを読みながらPodcastを聴く(Picture in Picure……ではないのですが、そういう感じのミニプレーヤーで再生する機能があります)という使い方もできるため、情報収集の効率が向上します。
3. シンプルでクリーンなUI
ReederのUIはシンプルでクリーンです。記事を読む際に余計な要素が表示されず、リーダーモードもそこそこ多くのサイトで効果的に機能します。
直感的に操作できるため、新規ユーザーでも迷うことは少ないでしょう。
4. 月額150円(年額1500円)
Reederは有料アプリですが、月額150円または年額1500円という価格設定になっています。
この価格は絶妙で、サイトの見方が変わる便利さに払う金額として、高く感じない程度のものです。Feedlyなんかはやっぱちょっと値段がね……となりますよね。特に、RSSリーダーだけでなく他のコンテンツ閲覧もできる点を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えます。
Reederをおすすめしたい人
- かつてReeder Classicを使っていた人
- FeedlyやInoreaderを使っている人で、もう少し安価なソリューションを求めている人
- RSSリーダー以外の用途(Bluesky、Mastodon、Reddit、Podcast)にも関心がある人
改善してほしい点
-
日本語ローカライズの対応
- 現時点ではUIが英語のみなので、慣れるまでは設定画面などが少し分かりにくいかもしれません。個人的には気になりませんが、気になる人はいるでしょう。
-
Apple Intelligenceへの対応
- 将来的にAppleがローカルAI機能をAPIとして提供するなら、Reederで記事の要約などをできるようになって便利そうです。できるかな?
まとめ
Reederは、かつてのReeder Classicから進化し、RSSリーダーにとどまらない多機能なアプリになりました。
ローカルで動作し、iOS/macOS間の同期機能を備え、シンプルなUIを持つこのアプリは、フィードリーダーを探している人にとって最適な選択肢の一つです。
RSSリーダーの魅力を再発見したい方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
favicon忘れないうちにやっておかないとな、と思ったら忘れて公開した
サイトの作成時に地味に厄介なのがfaviconである。さっとロゴをデザインできればいいのだが、まあ一般人にはそんなことは不可能である。
でいつもどうしようとなっていたのだが、最近はそういう人のためにfavicon.ioというサイトがあるのだった。
これは、画像から、テキストから、絵文字からfaviconを作ってくれる。そう。面倒なことにfaviconはいろんなサイズやファイル名で必要なのだ……。
今回はプロフィールに使っているイラスト(地味にちゃんと発注したもの)を元に生成してもらった。
作ったので反映させるの忘れないようにしないと……。