talesにて『麻雀で青春を棒に振った俺が異世界戦術家に転生しました』の完全版を公開しました

先日まで先行公開していた『麻雀で青春を棒に振った俺が異世界戦術家に転生しました』を、完全版に改めて、talesにて公開開始しました。

異世界戦記ものを書きたいなあと思ってて、フックのところに麻雀を取り入れました。異世界には麻雀そのものがないため、現状、作中ではあんまり麻雀っぽいところが出てこないのがちょっと残念なのですが……。

ちなみに、talesはnoteの会社が新しく開始した物語投稿サイトです。

以下から読めますのでお楽しみいただければ幸いです。なお、更新は毎日21:50となっております。

https://tales.note.com/o_eight

iOS 18.4で、コントロールセンターにアンビエントサウンドが追加されたらしい

少し前のiOSから、アクセシビリティ機能の一部に、バックグラウンドサウンドとして波の音や雨の音を流す機能が追加されていたのですが、iOS 18.4ではさらにアンビエントサウンドが追加されました。

具体的には、以下のようにスリープ、チル、フォーカス(仕事効率化)、ウェルビーイングが追加されています。ボタンを押すだけでそれっぽい音楽が流れます。(もしかするとApple Musicを契約してないとダメとかあるのかな?)

iOS 18.4 アンビエントサウンド 設定画面

それぞれ専用のボタンになっていて、切り替えやすいのはいいのではないでしょうか。

これよりも前にiOSに追加された自然音を流してくれる「バックグラウンドサウンド」と合わせて、いわゆるフォーカス・リラックス系のBGMアプリの基礎的な部分はOS機能だけで代替できるようになってきているのかな、と思います。

iOS バックグラウンドサウンド 設定画面

この手の曲、Apple Musicで探せばあるものの、探すのが面倒という問題がありますので、こういう形でワンボタンになっているのはいいですね。

私は前までEndelを契約していたのですが、正直あんまり使わないので、AIに払う費用を捻出するためにサブスクリプションを解約しようとしていました。

そんな私には地味に嬉しい機能になると思います。

紙上の迷宮 #24

# 第24話:失われたエッセイ

(視点:清水まどか)


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ブラウザのスタートページに地味に欲しかった機能が全部ある、Boujourr

Bonjourr、Momentum

Bonjourrという機能拡張がある。ブラウザのスタートページや新規ページを拡張する機能だ。ミニマリズム的なデザインで、すっきりしている。

似た機能拡張としてはMomentumが有名だろう。

ただし、Momentumはフリーミアムモデルなので、優れた機能を使うためには月額約5ドルが必要だ(年契約で月3.33ドルになる)。

これで、もたらされる機能にはAIチャット、癒されるBGM、複数のタスクリスト……などなど20ぐらいの機能があるらしいが、スタートページで色々なものを管理したいと思わないのであれば、ちょっと過剰だと思う。

Bonjourrは無料

それと比較すると、Bonjourrは全ての機能が無料提供されている。

自分の場合、スタートページに求める機能は、時刻や天気の表示、ブックマーク、検索、多少のメモ……ぐらいだ。だから、Bonjourrぐらいがちょうどいい。

無料だとつけにくい設定の同期機能(同一ブラウザ内ならいいが、プラットフォーム違いのブラウザなどとの同期はサーバーが必要になりがちなので難しい)についても、Gistかその類似サービスを使うことで可能になる、という仕組みだ。

なお、Gistは普通の人にはちょっと難しいかもしれないが、単純な設定ファイルのエクスポート・インポートもサポートしている。

Bonjourrならではの魅力は、検索バーのカスタマイズ

設定の柔軟性が高い。無料プランしかないアプリにしては、項目のオンオフだったり、文字サイズ・フォントの変更などがかなり細かく設定できるのは嬉しい。いらない機能が出ているので気が散る、ということが少なくなるだろう。

そして、一番大きいのは……。

検索エンジンを自分でカスタムできる。

これにつきる。

Momentum(Safari版)は検索エンジンは選択式になっていて、Google, Bing, DuckDuckGo, Ecosiaと、まあ十分ではあるのだが、Kagiが設定できない。

それに対して、Bonjourrは自分で検索クエリパラメーターの部分をカスタムできるので、検索バーをKagiにすることができるし、なんならRedditとかAmazonにしてしまうことも可能だ。

まあスタートページから検索することはそんなにないのでは、という話はあるかもしれないが、とりあえず使える検索ボックスがそこにあれば使うし、先ほど述べたようにあえてReddit用なんかにしてしまうのも手だろう。

ブックマークも嬉しい作りになっている

また、ブックマーク機能はブラウザとは統合されていない別立ての方式だ。

個人的にはこれは結構重要で、スタートページからアクセスしたい厳選された項目はブックマークとは違う、と常日頃思っていて、ブラウザの標準機能だとなんかあんまり上手く機能しないんだよな、と思っていたので、それが解消されるのは嬉しい。

グルーピングができて、一行で表示される個数を調整できるので、OrionとかZen BrowserとかArcのようなタブのピン留め(Essentialsと呼ぶ場合も)でありがちな、よく使うやつがそこそこの数あるから全部登録して無駄にメモリを食ってしまいがち……という状況も防げるだろう。

まあここはブラウザのメモリ管理を信用したほうがいいのかもしれないが。

より詳しい詳細は……

公式の以下を参照してほしい。Bonjourr、いいですよ。

https://bonjourr.fr/docs/overview/

紙上の迷宮 #22

# 第22話:長谷川の引き出し

(視点:長谷川樹)


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Raycastを使い始めた - AlfredとかQuicksilverとか懐かしい

Raycastsの概要

RaycastはmacOS向けのランチャーアプリで、キーボードショートカットから素早くアプリ起動ができるだけでなく、ファイル検索・カレンダー管理・Todoリスト管理・翻訳・検索ができるアプリ。

特に拡張機能という方式をとることで、本体にない機能が大量に追加可能なのがいいところ。nodeベースで開発しなければならないが、その分、何でもできる気がする。

Alfredにも同じような機能として、Alfred Workflowsがあるけれど、こっちはモジュラー方式(子供向けのプログラミング言語のScratchとか、macOSのショートカットとかAutomatorみたいな方法で作るらしい)なので、ノンコーディング環境なのはいいけれども、「がっつり機能を作る」という感じはない。

使い始めるまでの背景

QuicksilverやAlfredは使っていたのだが、AppleがSpotlightを出してきて、アプリ起動やちょっとした電卓としては使えるようにしてきたので、なるべく環境カスタマイズをしない環境作りにしようということで止めてしまっていた。

また、マシン性能の問題もあって、色々と追加する気にならなくなっていた。

それで、多分AI機能があるとかその辺がきっかけだったと思ったが、アプリの存在を知って興味をもったので試してみた。

何がよかったか

拡張可能性が高いこと、現代のハードウェアなら十分軽快に動くこと、AI機能が使えること……まずはこの辺がよかった。

また、多数使っているアプリの類いを一つに統合できたのは大きい。多数アプリを使うようになったのはSetAppに切り替えて試し始めたばかりだったのもあるが。

Clipboardを管理するアプリ、URLのリンクから起動するブラウザを変えるアプリ、LoFi音楽を再生するアプリ、付箋的なメモ用のアプリ……などとなっていたのが、ある程度の割り切り込みではあるが、統合できるようになった。

また、Micro.blogへのPost用にアプリを常に立ち上げていたのだが、日ごろは短文投稿の部分しか使っていないから、アプリ一個は過剰だなあと思っていたのを、拡張機能を作ることで、Raycastから投稿できるようになった。

細かいところ

スニペットや、QuickLink、AIコマンドあたりの、良く使うテキストで何かする、良く使うリンクにテキスト渡してなんかする、AIにちょっとした定型的な作業をさせる、のような処理については、Raycastの画面内でちょっと作業するだけで自作のものが追加できる。

スクリプトをコマンド化することもできるので、ちょっとアレ作るか……ぐらいの気持ちで作れるのはいいと思う。

どこから入手できるか

以下にアフィリエイトリンクを示す。なお、基本プランは無料なので、有料プランに加入してくれたら私に報酬が入ることになる……はず。

Raycast
https://raycast.com/?via=oeight

この有料プランはRaycast Proという名称で、月10ドル(年契約での割引では8ドルになる)で、AI機能、設定の同期機能、クリップボードの履歴無制限、ウィンドウの管理機能のより高度なオプション、ノート無制限などが使える。

制限が元々緩めなので、無理に有料にするほどでは……というところだが、AI機能はまあまあよくて、GPT-4o miniとかClaude 3.5 HaikuとかGemini 2.0 Flashとかとチャットをしたり、コマンドの一部として活用できる感じになる(APIまである)のは面白い。

さらにAdvanced AIオプションということで、月10ドル(これまた年契約で8ドルになる割引あり)追加で払うことでGPT-4oやClaude 3.7 SonnetやGemini 2.5 Proとかが使えるようになる。

LLMをある程度触っている人なら分かるが、この辺から大分頭のよさが違ってくる(GPT-4oは早く4.1になって欲しい気もするが……)。

なので一見、AIの上位プランはコストパフォーマンスがよさそうに見えるが、当然ではあるが価格に見合った呼び出し数の制限があるため、以下の資料はチェックしてから契約したほうがいい。(そんなには厳しくない感じですが)

Raycast Manual / AI
https://manual.raycast.com/ai

まとめ

独自性という意味で、Raycast紹介のメインになるAI機能について書きたかったのだが……思ったより長くなったのでこれぐらいで。

端的に言うと「無料で結構使えるランチャー」で、Alfredの競合としても、この辺のツールを使ったことない人にもちょっと試してみて欲しいツールでしたね。ランチャーというには色々できるからコマンドセンター? とでも呼べばいいのだろうか。なんて呼べばいいんだろう。

Windows版は現在開発中らしいです。

紙上の迷宮 #21

# 第21話:声なき更新

(視点:伊吹杏奈)


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Kagiという有料の検索エンジンを使っている

Kagiを使い始めて一ヶ月以上たった。結論から言うと、まだ辞める気は無い。

Kagiとは?

どういうサービスかといえば、みんながよく知っているGoogleみたいなサービスだといえば、一番わかりやすいだろう。大体同じだ。検索するためのキーワードを入れると、それに該当する記事を出してくれる。

レンズという絞り込みのための機能があったり、Quick AnswerというAIがさっと結果をまとめてくれる機能があったりするが、後者なんかはGoogleにもBingにもあるし、レンズは確か昔のGoogleに似た機能があったりする。

じゃあどこが違うのか? ……有料なのだ。

Kagiの料金プラン

Kagiのプランは、個人向けにはシンプルに3通りになっている。

  • Kagi Starter …… $5/月。一月に300回まで検索できる。
  • Kagi Professional …… $10/月。無制限に検索できる。FastGPTというKagi独自のLLMと、Unversal Summarizerという要約機能が使える。
  • Kagi Ultimate …… $25/月。Professionalの機能に加えて、Assistantという他社製のLLM(Claude 3.7 SonnetとかChatGPT 4oとかLlamaとかGemini 2.0 Flashとか)を切り替えて利用できるおまけ機能がある(検索と連携させることもできる)。

ちゃんと消費税もかかってくるので、$1が150円近い現在、最低プランで月800円、一つ上で月1,600円というところだ。正直、安くはない。

というか、なんで検索にお金払ってるの? という感覚が普通だと思う。

GoogleにせよBingにせよ、Duck Duck GoにせよEcosiaにせよ、それなりに機能はしているし、AI検索が使いたければPerplexityやGeminiやChatGPTの無料プランもある。

でも——。

なぜKagiを使うのか?

正直、今の検索に満足できている人は少ないんじゃないだろうか。

特にここ数年、検索結果の質の低下が著しい。上位表示されるのはSEO対策されたアフィリエイトサイトばかり。個人ブログは埋もれ、本当に欲しい情報にたどり着くのが難しくなった。

広告も多い。多すぎる。検索結果の上位を広告で埋め尽くし、スクロールしなければ自然検索の結果にたどり着けない、なんてこともザラだ。

プライバシーの問題もある。Googleを始めとする無料の検索エンジンは、ユーザーの検索履歴を収集し、ターゲティング広告に利用している。便利さと引き換えに、個人情報を提供しているのだ。

Kagiは、これらの問題に対するアンチテーゼとして登場した。

有料であることの最大のメリットは、広告がないことだ。検索結果はオーガニックな情報のみで構成され、ノイズが少ない。

プライバシーにも配慮している。Kagiはユーザーの検索履歴を収集せず、ターゲティング広告にも利用しない。安心して検索できる。

Kagiのデメリット

もちろん、Kagiにもデメリットはある。

まず、料金が高い。無料の検索エンジンに慣れている人にとっては、月額数百円〜数千円を払うことに抵抗があるかもしれない。

検索エンジンの規模もGoogleには及ばない。ニッチな情報を探す場合は、Googleの方が有利な場合もある。

FastGPTやUnversal SummarizerといったAI機能も、まだ発展途上だ。精度や速度は、GoogleやChatGPTには及ばない。

まとめ

それでも、私はKagiを使い続けている。なぜなら、Kagiは「検索体験」を向上させてくれるからだ。

広告に邪魔されず、質の高い情報にアクセスできる。プライバシーも守られる。検索結果にストレスを感じることが減った。

Kagiは、単なる検索エンジンではない。情報が溢れかえる時代における、情報との付き合い方を提案するサービスなのかもしれない。

紙上の迷宮 #20

# 第20話:白紙の更新

 ある朝、通知が届いた。狩谷隆志のブログが更新された。


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ChatGPT Plus一旦やめますか……ね

ChatGPTとApple Intelligenceの連携はそこまででもなかったし(それなりに長文書くときはなんだかんだでMacになるし、iOSでAI支援で編集するにしてもObsidianやCraftが使えるので)、画像作成機能が強いとはいえ無料で少し使えるようだし……。

ということで、一旦Chat GPT Plusやめてコストダウンを図るかーという気持ちになった。今の契約期限がそろそろ来るのでちょうどいい。

AnthropicのClaudeと比べるとユーザーは十分に多いから、自分が続けなくてもサービスは続くだろう、とか、Github Copilot Proの実質値上げがあるからなあ、というのもある。

んで、Claude Proはまだ使うので、雑用系のチャットAIとしてはChatGPTの無料と並行して、ChatWiseというアプリからOpenRouter経由で無料のLlama 4使ったり、Google AIでGeminiの無料枠使ったりすれば良さそう。どうせしばらくの間はどこかがAPI無料だろうし。

Claudeは優秀な対抗馬なので、応援する意味でも有料プランを続けたい。Geminiも試してみたいけどまだ無料の試用すらやってないので、購入のことは後でいいや。

で。上でも触れたChatWiseというアプリなのだけど、これは各社のAPIをデスクトップアプリとして使うためのツール。

現在はPro版が$29で、近々$49になりそう。無料版もあるが、Web検索とかMCPとかArtifactsの機能がなくて、Pro版にするとその辺が使える。

それに加えて、今後一年間の新機能は使える。一年以上経ってもそれらの機能は使えるが、一年以上経ってから増えた新機能を使いたい場合はまたお金払ってね、という方式。

数年前から割と見かける方式で、サブスクと買い切りの折衷案みたいな感じだが、開発者にとっても利用者にとってもなかなかいいと思う。完全買い切りだと開発者の機能追加のモチベがなくなるので。

現状、優秀なLLMが無料でAPIアクセスを提供していることが多いので、それなりに使えそうだと思っている。APIへのアクセスキーを保存することになるし、やり取りするデータが見られてしまうのでは? みたいな不安はあるだろうけど。

ただ、そんなにセンシティブなデータのやり取りには使わないし、OpenRouterで利用数を調べてみると結構使われているのでまあいいのかなと思う。

ChatWiseはアフィリエイトリンクあったので付けておきますね。(OpenRouterからアクセスの多いアプリとかサービスを見ると何が流行ってるのか分かりやすくていいね)

ChatWise https://chatwise.app?atp=cdE2Vm

あ、ちなみにmacOSでSetAppに加入している場合はBoltAIなんかも良さげかもです。

追記

でもなんだかんだでmacOS/iOS環境ではChatGPTが一番アプリの出来がいいと思うので、悩ましいかもしれない。たった$20だしなあという感覚もあるし……円安すぎて昔の$20とはだいぶ違うけど。

紙上の迷宮 #19

# 第19話:記録という迷宮

(視点:小牧澄人)


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紙上の迷宮 #18

# 第18話:共有される下書き

(視点:伊吹杏奈)


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最近のGithub CopilotやChatGPTの変更で世界が変わりつつある件について

最近、GitHub CopilotとVS Codeの組み合わせに「エージェントモード」という新機能が追加された。元々ベータ版では使えるようになってきていたのだが、その時点では試していなかった。が、安定版に降りてきたのでちょっと触ってみた。

エージェントモードとは

VSCode(+ GitHub Copilot)のエージェントモードは、複雑なタスクを一連の指示で実行できる機能で、これまでCursorやClineといったツールで実現できていた機能なのだが、そちらは使っていなかったのでその辺と比べとどうなのか、という点については知らない。

小説執筆への応用例

実際に小説執筆に応用してみたところ、驚くべき効率化がみられた。

例えば:

添付したプロットに基づいて4話から8話を作成してください。draftフォルダ以下にある既存のファイル名の合わせたファイル名を付加してください。

という指示を出すだけで、AIが複数の話を自動生成し、適切なファイル名でdraftフォルダに保存してくれる。

ChatGPTやClaudeでも同様の文章生成はできるが、これまでのそれらではファイルの保存は手動で行う必要があった。が、エージェントモードではAIが提案する内容を承認するだけで、ファイル操作まで自動的に行ってくれる。細かな作業が格段に減る。

制約と課題

ただし、幸運か不幸かこの革命的な機能にも制約がある。5月からGitHub Copilotのプランでの利用制限が厳しくなるので、費用面の負担を考えるとそこまでは使えない機能のように思われる。

なので、現時点では根本的なゲームチェンジャーとは言い切れない……が。

ChatGPTの編集機能も進化

一方、ChatGPTの方でも静かな変化があって、いつの間にか、VS Codeなどの編集画面と接続した状態で指示をすると、文書を直接書き換えてくれるようになっていた。

エージェントモードほど完全自動化されてはいないが、テキストのコピー&ペーストなどの手間がかなり省けるようになっている。

ただし、ChatGPT Plus(GPT-4o)レベルでは、元々の日本語生成能力に若干難があるので(小説っぽいテキストを書かせるのに苦労する)、小説執筆に使う、という観点で十分な品質かというと、まだ課題があるようだ。

展望

こうした技術が技術者向けのツールから、一般向けの原稿執筆環境へと広がるのは時間の問題だと思われる(Apple Intelligenceの作文ツールとかある……)。

そして、実装されるようになる頃には、AIの性能もさらに向上していることが予想される。

そのような、本格的なAI執筆支援環境が一般化する日が来たら、物書きの創作プロセスは根本から変わってしまうかもしれない。少なくとも、作家が編集者のようになる未来は近そうだ。

まとめ

AIの進化は、物書きの世界を変える可能性がある。作家が編集者のようになる未来は近そうだ。

紙上の迷宮 #17

# 第17話:句読点のない夜

(視点:清水まどか)


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紙上の迷宮 #16

# 第16話:印字されない言葉

(視点:小牧澄人)


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紙上の迷宮 #15

# 第15話:文体の感染

(視点:伊吹杏奈)


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紙上の迷宮 #14

# 第14話:閉じられたノート

(視点:伊吹杏奈)


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紙上の迷宮 #13

# 第13話:誰かの代筆

(視点:アマンダ・フィッシャー)


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気になるApple IntelligenceとChatGPTの連携について

Apple Intelligence、ChatGPTと繋ぐところは完全なオプトイン方式なのね。

MacもiPhoneもApple Intelligenceの設定の一部としてメニューの奥の方に存在している(Apple Intelligenceの言語モデルやPlaygroundアプリのダウンロードが終わるまでは出てこないと思う)。

ちょっと訳の問題があって分かりにくいけど、(おそらく)Apple Accountで使用するか、ChatGPTのアカウントで利用するか……という意図の選択肢が出てくる。

Apple Accountのみで、ChatGPTのアカウントではサインインしない場合は、Appleの中継レイヤーを挟むのでプライバシーが高めなのと、Open AIでオプトアウト設定をしなくても入力データはモデルの改善のために学習されない。

……といっても、後者については、Open AIは「APIからの利用の場合は入力データはモデルの学習に使わない」というサービス仕様になっているので、それは普通。

んで、ChatGPTのアカウントを利用する場合はChatGPT Plusとかに入ってる場合は当然そっちが使える。

自分の場合はすでにChatGPT Plusに入ってて試しにくかったからやってないんだけど……Apple Accountからの利用のみでもChatGPT Plusにアップグレードボタンが出るっぽい。

これはChatGPTに登録されてアカウントを持つということなのか、Appleが中継してOpen AIのアカウントなしのまま支払いをやってくれるのかがわからないな。

(ちなみにPlusで「3,000円」と表示が出たのでAppleはマージン取らないことにしたっぽい……いや提携だからその分はOpen AIが負担している可能性もあるが……)

まあ普通に考えればChatGPTのアカウント作るってことなんだろうけど……。Appleでサインインみたいな形でSSOになるだろうからその辺の細かい部分は分かりにくくはある。

(てかChatGPTでアカウント持ってても、入力データの利用が嫌なら設定でオプトアウトすればいいことではある。個人情報については多めにOpen AIに渡ることになるけど、そこはもうこだわりの世界でしょう)

てな感じでしたね。早く連携させて使ってみたいのになぜこんな記事を書いているのだ……。

紙上の迷宮 #12

# 第12話:文字の座標

(視点:小牧澄人)


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紙上の迷宮 #11

# 第11話:削除線の向こう

(視点:狩谷隆志)


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紙上の迷宮 #10

# 第10話:共有された影

(視点:清水まどか)


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紙上の迷宮 #09

# 第9話:三号室の幻

(視点:長谷川樹)


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Zedエディター試してみるぞーな気持ち

Atomからの系譜

MicrosoftがVisual Studio Codeを作り始めた後、GitHubを買収して、GitHubが作成していたElectronベースのエディタのAtomの開発は停滞して、最終的にプロジェクトはクローズされることになった。

メンテナンスされていない時期にAtom Communityというforkがあったような企画があるが、クローズ後はPulsarという名前(商標の関係だとか?)のエディタとしてforkされて開発が続いているらしい。

一方、以前にAtomを開発していた人たちが新しく立ち上げたエディタが今回取り上げる「Zed」である。

で、Zedという名前が付いていたエディター、自分の記憶だと2, 3あったような気がする。iOSアプリかなんかであったような。まあ、edの究極版みたいな意味を込めてZed、って名付けは誰でもすると思う。

なので、昔あったよね? となっても、おそらくそれとは違うものだと思った方がいい。(たしかZedって名前で開発してるって話は昔出てたような気がするから、記憶違いではないかもしれないが……)

まあ枝葉末節の部分はこれぐらいにしよう。

Zedを選ぶ理由

自分は今、Zedを使い始めたところだ。VS Codeはすでに十分すぎる機能を持っていて、コミュニティの拡張機能開発も活発なので、あえて乗り換える理由は……? というと普通はあまりないと思う。

だが……VS CodeはAtomの亜種みたいなものだから、ベースがElectron。Electronは(元々Atomのために作られたのだが)クロスプラットフォーム開発でGUIを実装するのに優れた手段なのだが——。

仕組み上、Chromiumがまるっと一個必ず動くから、どうしても重量級になってしまう。具体的にはこんな感じ。

VScode’s processes from ActivityMonitor

それに対して、Rustで書かれているZedはこんな感じ。実際には他の子プロセスもあるのかもだけれど……。

Zed’s processes from ActivityMonitor

これは流石にだいぶ違う、と思う。

軽量さというメリット

実際、VS Codeは最近のマシンだとそこまで重くはないのだが、それでも「エディタにしては重い」と感じる場面があるのだ。

自分の場合は常に画面がごちゃついてることもあって、少しリソース削減できるならZedに乗り換えるのはありだなと感じていた。

乗り換えの課題

ただ、乗り換えるにあたって支障もあるわけで、次にその辺の整理をしたい。

まず、自分がエディタに求める必須機能について。

  • Gitリポジトリを扱う機能(GitHub連携もある方が望ましい)
  • AIアシスタントに相談(チャット)できる機能
  • AIアシスタントに整形などの加工を行ってもらう機能

おお、AIファーストだ。いやもう、正直AIがないとやっていけないのである。
で、これらについては十分な機能があることはすぐにわかった。一番嬉しかったのは、Github Copilot Proを契約していると、そのLLMが呼べることだった。

(あと、驚いたのはなんか組み込みでClaude 3.x Sonnetが使えるっぽいこと。レート制限とかはあるんだろうけど。API呼び出しも当然のようにできるので、最悪Gemini FlashとかClaude Haikuとかの安いAPIを中心にする手もありそう)

ちょっとだけ慣れないといけないなあと思ったのは、GitHub Copilotと違って、チャットパネルでチャットと編集を分けて指示するのではなくて、編集はInline Assistのほうでやる感じだとか、そういうUI面の違い。

https://zed.dev/docs/assistant/assistant

この辺をちゃんと読んでおけばよさそう。

あと、エディタの基本機能はもちろん、外せない。

エディタの必須機能といえば

  • ターミナルが統合されていること
  • grepやdiffのような基本的な機能の充実

まあこの辺はもはや当然だし、細かく言っているとキリがないので、ここは端折ろう。後発でまだない機能があったとしても、今時のエディタに求められる最低限の編集機能はいずれ完備されるだろう。

カスタマイズの限界

最後に、ちょっと妙なこだわりの部分。

というか、小説を書く、というプログラミング向けのエディタでは本質的ではない用途に使う関係で、期待しすぎても仕方ないのだが、ある程度充実してないと困る部分。

  • 文書によってフォントのカスタムができること(小説本文は明朝で見たいとか)
  • プロジェクト単位で違うカラーテーマが設定できること(小説とブログとプログラム開発で分けたいとか)

だけども、現状はちょっと難しそう。

基本的に、プロジェクト単位の設定はプロジェクトルートに.zedフォルダを配置して、settings.jsonに設定を記述する。全体の場合は~/.config/zed/settings.jsonに設定を記述する。

という考え方なわけなのだが、プロジェクトルートの設定でアプリ全体設定を上書きできない項目は当然あり、現状テーマは無理っぽい。フォントサイズやフォントファミリーも多分無理かな?

ま、まあMarkdownのプレビューだけ変えられればね、別に小説は読む時にだけ大きめの明朝フォントならいいから……。

え、Markdownのプレビューのフォントは"ui_font_*“なの……。……そっかあ。

別にそこまで困るわけではないので、この辺はこれからですかね。

拡張機能エコシステム

そういえば、VS Codeの最大の強みの一つは膨大な拡張機能だ。Zedはこの点はまだまだなので、いくつかは大体手段を考えないとな、と思っている。自分でもなんか拡張機能作ってみたいなあ。

紙上の迷宮 #08

# 第8話:沈黙するログ

(視点:アマンダ・フィッシャー)


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