モレスキンを超えるノート: RHODIA Webnotebook, ロイヒトトゥルム, ジークエンス360

2024-08-14 15:45:33

モレスキンを使っていたけどインクの裏抜けが嫌で、別のノートを探し始める人、まぁわりといると思うのですが、自分の遍歴を語ります。

最初はモレスキンを使っていた

モレスキン、いいですよね。

見た目かっこいいし、栞になる紐(文庫本で言うスピン)と、裏表紙についてるちょっとした紙とか付箋を入れるのに便利なポケットと、書き味そこそこの紙に、それなりに丁寧に扱っていればボロボロにはならない耐久性。

円安もあり、お値段ちょっと高くなり続けているけど……。

定番なのはこちらでしょうか。ハードカバーでほぼA6サイズのポケットです。

ノート的に使う人などはA5を好む人もいるのでしょうが、個人的にはA6派です。また、方眼や横罫や無地についてはドット方眼派です。

(最初期はドット方眼なかったけど、方眼のように線などの筆記ガイドになりつつ主張しないのがいいと思います)

モレスキン ノート クラシック ノートブック ハードカバー ドット ポケットサイズ ブラック MM713 amazon.co.jp

ただ、個人的にはソフトカバーの方が好きなんです。

ハードカバーだと表紙が下敷みたいになって書きやすいかも、と思ったのですが、実際はあんまり関係ないんですよね。

(とはいえ、机のないところで立ったまま書くような場面だと、ノートの最初の方や終わりの方で他の紙の束を土台にできないソフトカバーは少し書きづらい場合もあるかも……後述のジークエンス360とかだとその場合も問題ないのですが)

カバンの中にゴロゴロした状態で物を入れる場合はハードカバーのほうが安心かな? というぐらい。

一方で、ポケットに入れるときはハードカバーが引っかかりやすかったりしますし、ゴツゴツした感じが扱いづらい場面もあります。なので、ちょっとヤワな感じにはなりますが、柔軟性のあるソフトカバーのほうが好きです。

モレスキン ノート クラシック ノートブック ソフトカバー ドット ポケットサイズ ブラック QP614 amazon.co.jp

モレスキンを止めたわけ

やめた、というにはまだストックが沢山あって消化しないといけないのですが……。

とにかく、あんまり好きじゃなくなりました。いや好きなんだけど、使いづらいというか。

原因は万年筆のインクに対して紙が合わないことです。ページの裏にインクが普通に抜けてしまうので、両面で書いていくタイプのノートでは使いづらいです。

インクによっては抜けないとかペン先の細さによっては抜けないみたいな話もでてきますが、まあ抜けると思った方がいいぐらいには抜けます。

(地味に10年ぐらい新しいモレスキンを買っていないので最新のはどうなっているかわかりませんが……多分今でも変わってないんじゃないかな)

一度、ロディアのWebnotebookに移りました

そこで移ったのがロディアのWebnotebook。

クレールフォンテーヌなどを展開してるメーカーだけあって、RHODIAのノートは万年筆との相性がよいです。厳密に言うとちょっと滑りよすぎるかなと感じることはあるのですが。

ここがモレスキン風の文庫型ノートを出したので移りました。

当時はモレスキンと同じぐらいの値段だったと思いますが、最近は案外安くなってますね。

RHODIA(ロディア) ノート WEBNOTEBOOK A6 ドット罫 192ページ イタリア製合皮ハードカバー オレンジ cf118568 amazon.co.jp

このノート、結局2つ使いました。

当初はちょっと厚手の表紙カバーのせいで取り回しが悪いなあ、とか、スピンがちょっと安っぽい感じだなあ、みたいなのが欠点だと思っていたのですが……。

一番の問題はそこではなく。

ふかふかの感触の人工革で作られた表紙カバーが、私が手にした初期のモデルは長い間使った結果、全て加水分解でボロボロになりました。パラパラ黄色の粉が落ちてきて大変です。

あれから10年ぐらいは経ったので改善されているかもしれませんが、好みがソフトカバーに移ったこともあり、今はちょっといらないかなというところです。

逆に、ソフトカバーのアンリミテッドというのがあって、これはよいです。

ページ数が少ないのと全ページにミシン目が入っていて切り離しできるので、記録として残す手帳としての用途だと、ちょっと違うなと思ってしまうんですが、おすすめかも。

ロディア ノート UNLIMITED 5mm方眼罫 ポケットサイズ 120ページ ミシン目入 無線綴じPEFC認証取得 アンリミテッド オレンジ 9×14cm cf118858 amazon.co.jp

ドット方眼もありますが在庫なかったですね。

実はロイヒトトゥルムというノートがあります

ほぼ同時期に知ったのがこのロイヒトトゥルムでしょうか。

紙質は万年筆にある程度耐え(インクやニブ……ペン先の太さによっては抜けますが)、モレスキンにかなり近い作り(縦幅がちょっと長め、スピンは2個、全ページにページ番号が振ってある)で、はっきり言って完璧なノートでは? と思わせるもの。

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ロイヒトトゥルムが存在することに気づいたのが少し遅く、なおかつ当時は入手があまり楽ではなかったので、一個だけ手に入れて試し書きもしていなかったのですが、最近安売りのを手に入れて試し書きしたところ、かなりよかったです。

お値段はモレスキンよりちょっと高いぐらいですが、正直これでいいんじゃないかな感があります。

なのですが……ポケット(A6)サイズが、ハードカバーだと187ページに対して、ソフトカバーは123ページのモデルしかないのです。

おそらく、ページ数が多いほど持ち歩きの期間が長くなり、ソフトカバーだと損傷に対して弱いのでページ数少なめにしているとか……そういうことだとは思うのですが。

お値段はモレスキンよりちょっと高いと言ったのですが、ページ数が2/3ぐらいだけどどう思う?

という話でして……結構辛い。

ジークエンス360がすごくいいというか好み

というわけで、ジークエンス360です。

これ、360度曲げたり丸めても大丈夫というのが売り文句になっている感のあるノートなんですが、最近使い始めた感じ、万年筆との相性もなかなかいいです。

(ロイヒトトゥルムに近い感じの、抜けるインクは抜けるけど、抜けないインクもまぁまぁ多いかな? という程度)

あと持った時の質感が素晴らしいです。表紙はポリウレタン(PU)系の合成革らしいので、経年劣化はちょっと心配ではありますが。

届いてシュリンクを開けて手に取ってみた瞬間におっ……やるやんけと思わせるノート(手帳)です。

ゼニス・エンタープライズ 【限定】ジークエンス360_ザ・カラー ノートミニ ドット罫 ライト・ブル amazon.co.jp

特徴として触れておかないといけないのは、スピンと表紙裏のポケットなしです。スピンの代わりは、マグネット製のしおりがついています。

見た目は悪くないですが、実際に使ってみると、スピンと比べると機能性は少し下がります(しおりを挟んだり、書くときか次のページに行くときに外したりの操作がスピンと比べると手間がかかる)。

表紙裏のポケットは、24枚綴りのノートにはついてるらしいので、ないモデルには単純にないのがちょっと残念ですが……丸められる柔軟性と相性が悪いからポケットなしなのかな……?

丸められると言ってもあんまり丸めることはないのですが、最初の方のページ(あるいは最後の方)に書くときに、半分ぐらい折り返して後ろ側を下敷き扱いにしてなんとか書けるのはちょっと便利です。

それ以外は、単純にポケットに入れたときの柔軟性が高いというぐらいですかね。

大事なポイント。ページ数です。A6の「ザ・カラー ミニ」というモデルで100枚綴じの200ページ。なおギャラクシーは128枚綴じだとか。サイズによっては200枚綴じのもあったはず……。

モレスキンは確か192ページなので200ページとの差は大したことありませんが、ロイヒトトゥルムのソフトカバーと比べると格段に枚数多い分、好き勝手に書ける気持ちになりますし、この二つよりちょっと安いです(重要)。

タイのゼニスエンタープライズという会社が生産販売しているようで、国内向けには伊東屋さんが輸入販売しているのですかね?

一応Amazonでも入手できますし、個人的にはもっと売れてもっと手に入りやすくなって欲しい商品です。大変おすすめです。

おまけでAmazonベーシックのノートも触れておこう

Amazonベーシックにもモレスキン風ノートがA5のみの展開ですがあります。

Amazonベーシック ノート クラシックノートブック 方眼 A5スリム (横13cm x 縦21cm), ブラック amazon.co.jp

ドット方眼もないので自分的にはうーんなのですが、一個試しに買ってみたところ万年筆のインクも抜けないし、案外悪くないなと思っています。

質感がちょっと劣るのと、値段相応で、若干耐久性に不安はあるらしいですが。かなり量多く書く人とかにはいいかもしれない。

結論

ジークエンス360がいいよ。この手の手帳型のノート好きなら一個は買ってみるべき。

調べたところクラシック(通常枚数)に対して、スリム(枚数少なめ)とかもあるらしいんですが、Amazonではよくわかりませんでした。

A6ならザ・カラーのミニがそれにあたります。方眼とかはギャラクシーでしか出てないのかな。

まぁ個人的にはドット方眼が主流でいいと思うんですよね。

訂正 2024-08-22 23:40

この後、色々と書いてみたのですが、ジークエンス360はそこそこ裏抜けすると思うようになりました。紙とインクの相性みたいなものもあるのですが、ロイヒトトゥルムのほうがもう少し抜けにくい印象です。

……それに、モレスキンなのにあまり抜けない個体にも遭遇したり。

具体的には、この辺は裏抜けしました。

HONGDIAN M2 EFニブ / PILOT 色彩雫 天色 ボトルインク HONGDIAN M2 EFニブ / PILOT 色彩雫 霧雨 ボトルインク HONGDIAN M2 EFニブ / PARKER Quinkフロー mini ブラック カートリッジ Perikan M300 EFニブ / Perikan ロイヤルブルー ボトルインク カートリッジ トラベラーズカンパニー ブラス万年筆 Fニブ / シュナイダー ロイヤルブルー カートリッジ

以下はまぁ大丈夫かなーぐらい。

MOONMAN A2 EFニブ / PILOT ブルー カートリッジ シュナイダー 406 EFニブ / シュナイダー ロイヤルブルー カートリッジ カヴェコ スポーツ EFニブ / カヴェコ ブルー カートリッジ カヴェコ リリプット EFニブ / シュナイダー ロイヤルブルー カートリッジ HONGDIAN M2 EFニブ / Perikan ロイヤルブルー ボトルインク

最近使っているインクではシュナイダーのロイヤルブルーがインクフロー渋めなイメージなのですが、これだとあんまり抜けないんですが、TRCのブラス万年筆がインクフロー良すぎて裏抜けします。

Fで苦しめなのでMニブとかは当然ダメかも(ほぼ持ってないんですが)。

万年筆がきついので、システム手帳かトラベラーズノートをメインにしようかな……と思うようになりました。

edcmiscedcpennotebook

折口詠人

「書くこと」のリハビリが必要なのに、最近はゲームばかりしているとかしていないとか。

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