最近買ってよかったマルチツールについて書きたいと思います。
マルチツールとは、古い言い方でいうと万能ナイフで、今風に言うと多機能ペンチとかそんな感じ。
VictorinoxのクラシックSDとかのスイスアーミーナイフと、Leathermanのプライヤー型ツールナイフのWave+が有名。
ただ、円安もあって最近この辺が非常に高くなってしまった。Victorinoxはまだ比較的安いものの、Leathermanは日本の代理店の方針もあるのか非常に高い。
で、最近は別のメーカー(中国製とか)が少しずつ強くなってきていて、その中でROXONというメーカーが出しているM3というモデルがよい。
マルチツールでよくあるサイズ感として、「ポケットに入るぐらいのサイズ」と「キーチェーンにつけるアクセサリぐらいのサイズ」の二種類があるのだが、このM3はキーチェーンにつけるのに適した小さなツールとなっている。
価格は2,999円で比較的安い(最近はVictorinoxのクラシックSDが2,500円ぐらいで、LeathermanのMicraは8,500円ぐらいになってしまっているので安い)。
メインの機能はハサミ。
一般的にマルチツールだとメインのツールはプライヤー(もしくはナイフ)が多いのだが、正直、日本の日常用途ではあんまりプライヤーは使わないと思うので、デスクワークで用途の多いハサミがメインなのは悪くない。
その他のサブ的なツールはナイフ、缶切りと栓抜き、ドライバー、キリ(Awl)、つまようじ、ピンセット、精密ドライバー(+と-)、爪やすりである。
で、ドライバーの部分が素晴らしくて、付属しているアダプターとビットセットで9種類のドライバーとして使用可能になっている。(ナイロンケース付きでそれに収まるようになっている)
ビットは通常サイズより小さいものになっていて、よくある標準のビットドライバーのビットとは違うが、精密ドライバー系のビットセットだと適合するものもある(昔のFix itのドライバーキットのものが適合した)。
このビットドライバー機能が付いている部分が他のツールと比較した場合の優れた部分で、ある程度のビットもセットで(ケースに収めることになるのでキーチェーンにつける感じにはならないが)、このサイズ感でまとまっているのがよい。
次回紹介しようと思っているSOGのPowerPintも似たような特徴があるが、ビットセットを別に持ち運ばなければならないので、利便性という意味ではこちらではないかと思う。
若干よくないところをあげるとすると、ピンセットの作りが粗い(Victorinoxのとかと比べるとおまけレベルの作り)、ナイフなどのツールのロック機構が単純なバネを利用したものになっていて(見てみると分かるが)若干強度などが不安、といったところだろうか。
LeathermanのMicraやSquirt、Style PSなどが高くなるか販売終了になってしまった今、ハサミがメインのツールの中ではかなりいいと思う。おすすめ。
(ビットドライバーが必要ない場合の対抗馬は、NextoolのMini SalorのハサミモデルとかMini Flagshipになるかな?)