Metroシリーズという、ウクライナの4A Gamesという会社が作成しているストーリー重視なFPSゲームがあります。
(S.T.A.L.K.R.シリーズを開発した会社GSC Game Worldの元従業員が設立した会社だそうです)
原作は小説(それもネット小説)で、ゲームの方のシリーズとしては、
- Metro 2033
- Metro Last Light
- Metro Exodus
という感じで3作出ておりまして、時系列が繋がっていて三部作という感じになっています。(なお、2033とLast Lightはリマスターされておりまして、2033 Redux、Last Light Reduxという名前になっています。今から手に入れるならRedux版ということになります)
で、この作品、Exodusは日本語が元から含まれておりまして、ちょいちょいセールになるのですが、どんな感じのゲームなのかなと思ってレビュー等を見ると、三部作だから前作からやった方がいいよと掲示板に書かれていたりします。
ですが、前作はPCだと公式には日本語が含まれてない、Xbox版だと日本語がないそれぞれの単体バージョンはよくセールされててめちゃ安いけど、日本語がある2作セットのローカライズ版は全然セールにならないし、古い作品として考えるとちょい高い……ってな感じで、手をつけてなかった方も多いんじゃないかと思います。
ただ、Steam版(やGOG版)では2033 ReduxとLast Light Reduxには、有志の方が作成された非公式な日本語訳のパッチ を当てることで日本語でのプレイが可能です。
(英語字幕を日本語字幕に置き換えているようです。mobキャラと言いますか、その辺を歩いてて名前のないNPCが喋っているセリフについては字幕なしの英語のままになりますが……これは仕方ないですね)
さて、今回の記事の趣旨ですが、このパッチをSteam Deckで試してみたところ、(少なくとも2033 Reduxでは)使えそうでしたよ、という報告になります。
Steam Deckの場合、WindowsではなくSteam OSが採用されていますので、プログラムに手を加える系のバッチだと互換レイヤーのProtonではうまく動作しないケースも考えられますが、Metroの日本語化パッチはリソースのみ(データファイルの置き換えと追加)の方式になっています。
この手の、ゲーム側である程度ローカライズを想定して作成しているので、プログラムはそのままでデータファイルだけで日本語化を実現しているパッチ(というよりModか)は理屈の上ではおそらく動くはずです。
……と思って適用しましたが、Last Lightのほうはまだ試していませんが、2033は2時間ほどプレイした範囲では、とりあえずいけそうです。
(ただし、パッチの説明にも記載がありますが、1920x1080の解像度を想定して作成されているため、1280x800になるSteam Deckの内蔵ディスプレイでは若干読みづらいところはあります。特にハーフレートシェーディング機能をオンにするとぼやけて可読が難しくなりますのでご注意ください)
パッチの当て方は提供元に書かれていますが、Steam Deck用に補足すると、以下のようになります。
- Steam Deckをデスクトップモードに切り替えます
- デスクトップモードでブラウザを使ってパッチ(zip)をダウンロードしてきます(まだブラウザを入れていない場合は標準のDiscoverを使ってインストールしてください)
- zipをダブルクリックで開いて、展開します
- Steamクライアントをデスクトップモードで立ち上げて、ゲームごとの設定を変更するための歯車ボタンから「ローカルファイルを閲覧」でゲームフォルダのルートに辿り着きます
- 先ほど展開したファイルの中から、パッチの説明に書かれているファイルを上書きでコピーして完了です
これで私も、Exodusをプレイする前に一応ストーリーだけ確認しておくことができそうです。積みゲの山があるのにできるのかって? ……知らんな……。