Miyoo mini plusのレビュー

2024-04-02 19:08:01

概要

Miyoo mini plusは、2022年に人気を博した中華エミュ機の「Miyoo mini」のバリエーションモデル。

Miyoo miniは2.8型液晶(640x480→V4で750x560に)だったがこちらの入手性が悪く、なかなか製品を生産できないという背景もあって作られたらしい。

なので、Miyoo miniとの違いはそんなに大きくなく、液晶が3.5型にサイズアップ(解像度は変わらず640x480のまま)して筐体が一回り大きくなり、WiFiとBluetooth(Bluetoothなしっぽいです。ちなみにWiFiのチップはRTL8188FTVらしい……製造時期によって違うかもですが)のチップが追加されたという程度。

ショルダーボタン(L1, L2, R1, R2)の形状なども変化しているので全体的にリファインされたモデルと言えなくもない。

なお、RG35XX Hもそうだが、USB PDに未対応で5V2AまでのUSBアダプタで給電する必要がある。

外見について

外見形状はこんな感じ。全体的なサイズアップはともかく、前面はMiyoo miniとほぼ変わらず、背面はボタン位置が変化しているだけの違いと言ってよい。

Miyoo mini plus クリアブラック amazon.co.jp

リンク先は例によってこの手の端末を取り扱っているWhatskoによるAmazonへの出品(アフィリエイトリンクです)。

なお、公式はAli Expressにオフィシャルストアを持っている。(2.8インチ液晶を搭載したMiyoo miniも併売状態だが、製造出荷が不安定なため、こちらはAmazon経由では入手困難となっている)

端末の特徴など

さてこの端末の特徴だが、一言でいえば、本体面積に対してスクリーンの面積が非常に大きなところだろうか。

ゲームボーイを模した形状だが、当時の技術や液晶価格では実現できなかったフルラミネーションで狭額縁の液晶にすることで、サイズの割に画面が大きい、ということを達成している。

先にも述べた通り、実際には2.8インチ液晶のMiyoo miniが先に出てヒットした後のバリエーションモデルに当たるのだが、評価されているポイントはここから大きく変わってないだろう。

また人気が出た端末なので、CFW(カスタムファームウェア)関係も充実しており、定番のOnionUIやよりシンプルなMinUIなどを使うと操作感や機能性も大きく向上する。

ソフト(OS)の良さ的には1位2位を争う環境と言って良い。

欠点は……

欠点は……まず挙げられるのはSoCの性能だろう。ARM Cortex-A7が4コア搭載されている1.2 GHzのSoCを採用している。

RG35XX HはCortex-A53/1.5Ghz/4コアだし、RGB30はCortex-A55/1.8Ghz/4コアなので、アーキテクチャ云々はさておいてもクロックが低め。結果として、ファンタジーコンソールの中ではちょっと重いほうのTIC-80なんかはスムーズに動かない感じだった。

また、2.8インチから3.5インチへの変更で本体が大型化した結果、厚みも増しているところだろうか。上部は薄いのだが下部はRGB30程度の厚みがある。

総括

個人的な好みが大きなところだとは思うのだが、大きくなった分普通に操作しやすくなったという評価もよく見かけるが、その分ポケットには収まりがあまりよくなくなった。

個人的には小さすぎると言われることもあるMiyoo miniのほうが好き(同じ解像度なら画面が小さいほうが高精細に感じるのもある……もともとそんなに解像度の高いコンテンツを表示するわけでもないし)。

とはいえMiyoo miniとMiyoo mini plusの実売価格がほぼ同程度であることと、WiFiやBluetoothのチップがなく、L2/R2の押しやすさの改善がなく、操作性(特に成人男性ぐらいの手のサイズの場合)もいまいちという点を考慮すれば……Miyoo mini plusの方が一般的にウケがいいのもうなずけなくはない。

でも個人的にはMiyoo miniの方が好き。

技適の関係もあってWiFi/BTがないのと同じだし、何より、シャツの胸ポケットに気兼ねなく入れられる端末とそうでない端末はカテゴリーが違うと思う。

そして、ワンサイズ上の端末の括りならRG35XX Hがあるので。

(RG35XX Hは2024年に登場した端末なので、登場時期を考えると魅力が劣ってしまうのもまあ仕方ないかもしれない……。だが、Miyoo miniより小さい端末は、たいてい解像度が320x240とかになるのでMiyoo mini plusのライバルの多さに比べると、Miyoo miniの「小さくて高解像度」はライバルが少ない)

 液晶の入手が大変らしくてV1,V2,V3,V4と仕様が変わり続けているMiyoo miniについては、また別のタイミングで記事を書いていきたいと思う。

蛇足?

ちなみにの話になるが、今のOnionUIやMinUIのSDカードはMiyoo miniとMiyoo mini+でスワップ可能。

Miyoo mini系はファームウェアは本体ROMに入っていて、これらはカスタムUIという扱いなのでファームウェアのバージョンがある程度一致している必要はあるかもだが。

なので、片方の電池が切れたときとかにサッと差し替えて使えたりするのには可能性を感じるような……。

handheldmischandheldgadget

折口詠人

「書くこと」のリハビリが必要なのに、最近はゲームばかりしているとかしていないとか。

macOSでCHD形式に変換するには

3.5mmオーディオの便利グッズ、切替器とミキサー